200系ハイエースでキャンピングカー仕様8ナンバーを取得するまで



title[1]23年8月に200系ハイエーススーパーロングDXを8ナンバーにしました。
新規登録になるので、車検が余っているとその分損するので、車検に合わせて制作開始することをお勧めします。
基本的に予算をかけないでやるため、あるものはそのまま利用したり、中古品を調達したり極力自分で行いました。
ネットをさまようと、いろいろとキャンピング登録の記事がありますが、 陸運局の人が読んでいる規定の詳細な内容の本を見せてもらうと、平成17年改訂となっていたので、 それ以降の記事は参考になると見ていいようです。 国土交通省のホームページにあるキャンピングカーの規定の内容は、

http://www.mlit.go.jp/jidosha/kensatoroku/kensa/PDF/kubun4-1-3-4.pdf

の3ページだけですが、 今回、その3ページだけを見て作りましたが、他にも細かい規定があり、ひっかかったり、自分でも勘違いしていた部分があるので、 その辺も書いていこうと思います。。
検査官によっても、解釈の多少の違いがあったりします。「俺がここで一番詳しい」という検査官に当たったので、おおむね間違いはないと思いますが、

なお、自分が検査官に言われたり、聞いたりして、自分なりに解釈した情報もあるので、すべてが合っているかの保障はできません。

床板について

調理(作業)スペースの頭上は160cm以上という規定があるので、あまり厚い板は使用すると足りなくなる可能性があります。
天井に丸みがあるので、ギャレーの位置は必然的に窓際になり、天井が低くなります。
今回、家庭用のフローリング板を純正の上に敷いただけですが、それでも、「ぎりぎりOKですね」という判断でした。

シート(シートベルト)について

予算削減のため、純正リアシート(元々スーパーGL用に変えてあります)はそのまま使うようにしました。
横向きシートだと実用的に乗りにくいので、 その後ろに、中古の2人用ファスプシート(90cm)を2台。
これで合計10人乗りです。
純正折りたたみシートは、バンはシートベルト不要ですが、8ナンバーでは必要になります。
2点式でいいということでしたが、純正の3点式を付けました。
3列目、4列目も、前向きなので2点シートベルトが必要です。
シートベルトの取り付け方法ですが、純正シートは、壁面の純正のネジ穴、シート側はシート内部へ。
ファスプシートの2点式はシートの足に付いているシートベルト用と思われる、取り付け穴への取り付けしました。
ボディへの直接取り付けが必要かもと思っていたのですが、シートベルトの数の確認だけで、その辺のチェックは特にありませんでした。



ベッドについて

2列目に純正シートを残すと、そのシートをベッドスペースとして使えないので、スペース確保に苦労しました。
10人乗りだと、4人分(3.5人)分のベッドが必要になります。 大人1人分が180cm×50cmのスペースが必要ですが、車両の横幅が170cmそこそこしかないので、進行方向に並べると3人分しか 確保できません。
そこで、子供用ベッド2人分で大人一人分になるので、2段ベッドで子供用を作ることにしました。 子供用は150cm×40cmでOKです。これなら横向きで幅が足ります。
9人乗りにして、3人分のベッドが一番簡単だと思います。
板にウレタン1cmを敷いて、生地で巻くだけでもそこそこのふかふか感になったので、シートではなく、ベッドであれば コスト削減志向では十分でした。
自作でベッドを作る場合隙間がでてしまいますが、規定書を見ると、分割部分の隙間は1cmまで。
四隅の十字部分の隙間は、確か?直径8cmの棒が入らなければOKと、結構大丈夫な感じでした。段差は3cm以内です。
一般車両用シートの上のスペースはベッドスペースとして利用できないようです。今回は純正の折りたたみを使用したので、折りたたんだ状態で ベッドを作れば大丈夫だとは思います。
ここがよく分からないのですが、ベッドの取り外せる部分は、キャンピング設備の面積には入らないそうです。
なので、取り外し式の1Fベットの通路部分を埋めるベッドの一部は面積に入れてもらえませんでした。
できるだけヒンジなどで車両にくっついているようにした方が面積がかせげそうです。
もちろん2F部分は取り外し式で大丈夫でしたが。

ギャレー(シンク)について

シンク自体は、大きさも適当なもので良さそうですが、 給水は、蛇口をつけないといけないようです。10リットルの蛇口つきポリタンクでもいいかと思っていましたが、 詳細な規定本を見ると、だめと書いてありました。

コンロ

台だけを作っておいて、コンロはしまっておけばいいのかと思いましたが、固定されていないとだめでした。 窓の近くで換気のできる所とか、アルミなどで下の板を燃えにくいようにやった方がいいようです。

←写真 2列目シートの窓の下に、折りたたみ式でへばりついているコンロ。当初は台だけ作って折りたたみでしたが、 コンロも固定されていないとだめということで、コンロの足をねじ止めしました。

作業台(調理台)

作業台のスペースとして20cm×30cmの台が必要です。 ここで、知らなかったのですが、シンクや作業台の前の部分(人が立つところ)が占有設備面積として 認められるということです。なので、シンクの前を、反対の窓までなにもなければ面積を稼ぐことができるようです。

←写真 作業台兼用コンロ台はダメということで、 急遽シンクの横に20×30cmの作業台をつけました。ここが唯一、構造変更で引っかかった所で、急いで帰り 余っていた端材で作ったやっつけ作業台。
当日なら、一度帰っても、その続きから、車検を再開できます。
うちは、陸運局まで30分程なので、まだ良かったですが、 遠い場合は、ダメ出しを食らうときついですね。



難燃素材

ベッドやシートは難燃素材を使用して、難燃証明書が必要です。
表面生地はもちろん、中のウレタンも難燃である必要があるのですが、表面側1cmだけでいいそうです。
今回中古のシートを使用したので、難燃証明が出来ないので、生地も新たに縫って、中のウレタンは上から1cmのウレタンを巻きました。

車検その1-構造変更検査

1回目にラインを通して、上記のような内容確認や写真を撮影。最後に35度傾きでひっくり返らないかの検査も必要でした。実際に車体を傾けて倒れないかという検査です。
なので、あまり高い位置にいろいろと懸架しない方が良さそうです。

車検その2-ふつうの車検

2回目のラインを通し、通常のユーザー車検と同じ、ブレーキやライトの試験。
とは言っても、普段ユーザー車検もやった事がないので、「すいません、よく分からないんで・・」というと、 横について、車の操作を教えてくれます。
これで合格すれば、車体的にはめでたく合格となります。

車検その3-車検証取得

晴れて8ナンバーの車検証をいただきに事務所へ。 構造変更関係の書類も含め提出し、新しい車検証を取得。 ローンなどで所有者がローン会社になっている時は委任状が必要ですが、大手ローン会社は、陸運局内で委任状をもらうことが出来ます。

車検その4-8ナンバーをもらいに

車検証をもらったら、今までのナンバーを外し、それと交換に新しい8ナンバーをもらう。 自分で取り付けて、のちに封印をしてもらう。

これにてめでたく完了
車検は1年から2年となりました。しかし、キャンピングカーが高いのも納得です。 正直大変。好きでなければできません。好きな方にはかなり達成感のある仕事なのでお勧めです。
検査の人も親切で、休憩時間には、アドバイスも頂きました。

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